口述試験の勉強方法について(その2)

 前回は勉強方法の種類を挙げたので、今回は私の場合の実際の経験で補足します。大体記載内容の多い順に記憶で書くので、前回に上げた順番とは説明順が前後します。
 
 自主ゼミについては、ほぼ毎週のようにやっていました。毎週事前に範囲を決めて、1週間各自でその範囲を覚えて、週末にペアで組んで問題を出す人と回答者を交代でやる形です。私は条文の通り答えてください問題が非常に苦手なので最初はとにかく困りました。

 口述試験が今までの問題と一番違うところは、問題のパスが効かない点だと思います。例えば短答であれば、予備校講師でも間違えるようなPCTの問題はあえて捨てて秒殺したりも作戦としてありだと思います。論文においても何を聞いているのか分からない問題の場合は、関係しそうな条文をそのまま書いて、何となく流すのは一応ありだと思います。

 この点、口述試験は時間内に最後の問題まですべて回答しないと基本的には、その法域は不合格になります。特許意匠商標の3分野中2分野は合格する必要があるので、答えられなくなってしまうのはかなりきついです。

 つまり、最低限過去問集に乗っている範囲は、条文通り答えてください問題以外はほぼ100%答えられるようにするのが最低ラインという事になります。また、そもそもの受験者母数が、全員短答+論文合格者なので、運とかノリとかで受かってきたアホとか、記念受験組はほとんどいません。ほとんどガチの殴り合いになるので、丁寧に対策をした方が良いです。

 なお、過去問にないような問題はたいていの受験生がひっかかるので、助け舟が出るパターンが多いです。前述の試験の仕様の都合で、普通に出題するとほとんどの受験生が不合格になってしまうからです。つまり、聞き方を変えてもらったときにうまくヒントに変えて、回答する力も重要だと思います。
 
 口述の講座については、ひたすら参加者で問題を出し合うタイプのものだけ受講しました。これも平日の夜中とかに開催されるのですが、うちの場合は当時一般企業で都心からは遠かったので、そもそも受講自体がかなり大変でした。受講申し込みも口述試験の発表日だったのですが、かなり人数上限ぎりぎりで運良く申し込めた感じです。予備校は、ここ数年の受験者の減少でさらに弁理士系の講座を絞っているらしいので注意したほうが良いと思います。

 ちなみにこちらは問題を当日配布されるタイプだったので、予習はできず全然答えられませんでした。どちらかと言うと自分で出題するときに自分にインプットしていたレベル。某Lのを受けたのですが、結構良い問題だったのか、別の所の口述模試とかで丸ごと出ている問題ブロックとかありました。過去問以外のインプットはこれを使用していた記憶があります。 
 
 予備校の口述の模試については、時間指定で本番通りスーツ系を着て呼び出されるマンツーマン形式と、乱捕り形式のものがあります。某Lのマンツーマン形式は本当に速攻枠が埋まる上、日程の変更ができなかったので、うちでは申し込んだものの結局仕事でいけませんでした。某Tのは、かなり厳しいことを言われました。まあ、そもそも普段L系の参考書で勉強しているので、T系の問題は全然なじみがなくきつかったのですが。

 乱取り系のものは、本番よろしく結構大きいホテルの大ホールに某Lのマイナー講師陣がずらっと並び、時間のある限り本番よろしく出題と講評をしてくれるタイプのものです。大体人気のある講座もちの先生の前は長蛇の列ができ、ドマイナー講師の前は無人とかなりさびしい感じになっていました。

 どちらのタイプも、当然出題する講師は合格者の都合で、出題の仕方や講評はかなり参考になり、可能なら受けた方が良いと思います。
 
 弁理士会派や事務所系の模試も一応は受けたのですが、試験官役の方は普段実務系の弁理士さんの都合か、実はあまり参考になりませんでした。試験官の雰囲気と言う意味では、一番本番近いとは思うのですが。中には本番と同じ会場で実施される模試もあるので、予算や時間の許す方は受けてみると良いかもしれません。

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事務所で働く一応弁理士です。 国内特許系メインの日々の業務とか、試験対策ネタとか書いています。 受験時代は某L社系列の某B,M講師をメインに習っていました。 Copyright (C) 2010 - 2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

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